感謝の対象
経済的に恵まれていない国があって、
その国で夜、牛と眠る少年は幸せそうに微笑んでいて。
経済的に比較的豊かである日本は、
みんな温かい服装をしているのに死んだ目をしていて。
感謝できることがあるってのは、今自分が生きているって実感することだと思うんだよね。
けれど、感謝できる対象が多過ぎてしまうと
人間は感謝を忘れてしまうのかなあ。
〈 気をぬくと死ぬ〉という状況が日常の中に多少なりとも存在するってのは、人間にとって、生きるもの全てにとって、めちゃくちゃ大切なのかもしれないなって思った。
自分は気をぬくと死ぬ存在なのだと認識して、そういう自分を受け入れて日々を過ごすと、なんか些細なことがとてつもなくありがたく感じるのかもしれないなあって。
まわりが便利で生き易過ぎると死んじゃいたくなるから、一度自分を再起動させて(再起動するにはシャットダウンさせる必要がある)、身の回りの些細な事に目を向ければ自然と感謝は湧いてくるな。
蛇口をひねれば水が出るとか、
温かい布団で眠れるとか。